こんにちは。OKAKAと申します。
私は現在ひとり暮らしをしながら猫のアヴィさんと暮らしています。一緒に暮らしはじめて1年半ほどです。
猫と暮らしたい!と考えているひとり暮らしの方はたくさんいらっしゃると思います。でもひとり暮らしだからこそ、色々と不安や悩み、疑問が付きまとうのも事実……。
私も日々、アヴィさんにとって何がベストなのか、何が幸せなのかを模索しながら過ごしています。
目次
先に結論:ひとり暮らしでも猫は飼える。でも「この子には自分しかいない」という意識で覚悟を持つことが必要。
タイトルには「飼う」と表記しましたが、あんまり「私は猫を飼っている」という自覚はありません。生活のお世話をするけれど、一緒に暮らす家族という認識です。
産んでないけど自分の子供みたいなもので、年末調整の書類の扶養家族に書いていいなら書きたいな、くらいには思っています。
多分アヴィさんも「飼われている」という自覚はないと思います(笑)
本当にまだまだ模索中ですが、今回は私なりの、ひとり暮らしで猫と暮らすことへの考えをご紹介できたらと思います。
私の考える「猫と暮らすにあたり必要なもの7つ」
1・猫がOKのペット可物件
大前提な話からですみません。
ひとり暮らしの方の多くは賃貸物件にお住まいかなと思います。なのでまずここから。
私は2年半ほど前に、どうしても猫と暮らしたくてペット可の物件に引っ越しました。地方の片田舎なので2DKのペット可でも家賃は6万円ほどです。
正直なところ若いファミリー向けの物件なので、私には充分すぎる部屋です…。
賃貸物件ですと、まずペット可物件に住まなくてはなりません。
ペット可物件は通常より家賃が高かったり、小動物は可でも犬猫はダメ、みたいな物件もあります。飼える数に制限がある物件も多いです。
貸す側の視点に立つと、近隣トラブルや建物の被害を考えて、条件をつけるのは当たり前のことですよね。借りるときはそれらの条件をしっかり確認しましょう。
物件を探していると、最初からペット可仕様に建てられたものと、入居者確保のためにあとからペット可になった物件と色々あります。私の住んでいるところは後者のようでした。
たまに「この子は鳴かないから~」と一般の賃貸物件でこっそり飼っている方にお会いしたりしますが、発覚して退去を命じられたとき、自分自身も大変な中でその子を守れますか?と思ってしまいます。
外で野良として苦労するよりはずっといい。それはそうだと思いますが、見つかるリスクを怖れて隠しつつ、後ろめたさを持ちながら育てたくはないですよね。
なので是非、堂々と暮らせる環境を用意してあげてください。
2・経済力
これもひとり暮らしに限ったことではないのですが、とにかく猫を養えるだけの経済力がいります。ひとりだからこそ、誰かにフォローして貰うわけにはいけない部分ですよね。
猫と暮らすのにかかる費用はおうちによって違うと思いますが、我が家の場合はアヴィさんにかかっている費用は1ヶ月9,000円~16,000円ほどです。
夏と冬はエアコンによる電気代がえぐいです。
他に年間では最低でもワクチン代がプラスされますし、病気やケガをすればその治療のための費用がかかります。
ほんと、経済力ほしいです。私もまだまだ足りてない貧乏人で、アヴィさんを路頭に迷わせないように働くしかありません。
前職のお給料では厳しかったので転職もしました。
3・猫を優先する時間
ひとり暮らしの方の多くは外へ働きに出ているのではないかと思います。コロナの影響もあって在宅勤務の方も増えてきたかもしれませんが、いずれにしろ仕事の時間が存在する方がほとんどではないでしょうか。
そうなるとひとり暮らしのおうちの猫は、基本的にお留守番をしたり、かまって貰えない時間が生まれます。
我が家の場合も週6日、1日あたり10時間ちかく留守番をさせてしまっています。経済力を上げるために週休1日の業界に入ったので、結果お留守番時間が増えてしまったのでした。
その分通勤時間が短く、中抜けや早退の融通を利かせて貰えているので恵まれた職場です。
日中留守番をさせている分、帰ってきたときに猫がかまって欲しそうにしていたら、しっかりと対応する時間を作ることが大切だと思っています。
ひとり暮らしだと自由な反面、家事を全て自分でこなさないといけないので、きっちりしている方は結構忙しいんですよね……(私はズボラなのであんまり家事に時間を取られないですが)
今忙しいからあとでね、を絶対にするなとは言いません。勿論そんな時だってあります。
でも覚醒時間が1日4時間ほどしかないと言われている猫が、その4時間のうちの時間をあなたにかまって貰う時間に当てていると思ったら……
最優先絶対事項じゃありませんか??
人間がかまいたい時=猫もかまって貰いたい、なんて場合ばかりではありません。
猫のペースに合わせる【猫ファースト】が基本な生活ができると、お互い幸せですよね。
それに猫の方でも飼い主に合わせる努力をしてくれることがあります。
うちのアヴィさんの場合は私の帰宅時間ちかくになると出窓から私が帰ってくるのを見張っていて(笑)、玄関までお迎えにきてくれます。
そこからみっちり30分ちかくかけて触れ合いタイムに突入します。
これがルーティン化しているので、最低限の時間は確保できているかな、と思います。
たまに夜出掛けるときはこのルーティンが省略されるので、「アッ、……また、出掛け、るだと?」とショックを受けているのがわかりやすく、とても心苦しいです……。
4・自由を制限されることへの我慢
ひとり暮らしは自由を謳歌できて最高だと思っているのですが、やはり猫と暮らすとなれば、制限は出てきます。
長時間の留守番をさせるのは不安で、旅行や遠出はしにくくなります。
夜飲み会に出るのだって、自動給餌機でなければごはんを与えに一時帰宅が必要です。
勿論対策を練れば可能になることも多いですが、私は猫に我慢させるくらいなら自分が我慢する方を選びます。
そもそも私はかなりのインドア派なので、あまり我慢していると思ったことはないです。ひとり暮らしで仕事以外でもよく家をあけるという方は、猫との暮らしを少し考えた方がいいかなと思います。
自分の都合のいいときだけ可愛がりたい、と思うのであれば猫を飼う資格はないと思っています。
自分ひとりの力しかないけど、それでもこの子を幸せにしてあげたい。
私はそんな風に思っています。人様に偉そうに言えるほど色んなことができている訳じゃなくてまだまだ途中です。将来的には在宅の仕事で生活できるようになりたい……。
あとソファーをボロボロにされたり、洋服が毛だらけになったり、たまにゲロりんなどの粗相をされても耐えられることも重要だと思います。
高級なものが置いてある空間と猫が共存しているおうちをTVやSNSで拝見するたびに「何故共存が可能なんだ……?」と首をかしげています。
また、アロマや柔軟剤、お花がないと生きていけないという方も猫との暮らしを諦めた方がいいと思います。
猫にアロマ、柔軟剤、ユリ科の植物などは毒です。猫の健康や命と天秤にかけて、それらを捨てられないのであれば飼ってはいけません。某有名な消臭除菌スプレーも、猫によくないのだそうです。
5・飼い主自身の健康
これまたひとり暮らしに限ったことではないのですが、でもひとり暮らしの飼い主であるからこそ本当に気を付けたいのが自身の健康です。
飼い主が病気やケガで入院になったら、その間うおうちの猫はどうなりますか?
万一亡くなってしまったら?
心身の健康を損ねたことで働けなくなったら?
今回のコロナ禍でも考えさせられました。もし急遽入院やホテルでの隔離となったとき、自分は対策が取れているか…。
自分が崩れたら、猫は路頭に迷うんです。突発的な防ぎようもない事態の場合はさておき、その他で健康を損ねることがないように気を付けていきましょう。
そして万一のときに備えて、対策を練りましょう。
6・協力者
なんでもひとりでできるもん!でできたらいいんですが、前述のとおり予期せぬ病気やケガで猫のお世話ができなくなることを想定しておきたいですね。
私の場合は姉一家がそんなに遠くないエリアに住んでいるので、万が一は頼ることができます。あとは友人かな。
しかしうっすら話はしてあるものの、どのようにお願いするかの打ち合わせやシミュレーションをきちんとしとかなければいけませんね。ちゃんと詰めておかねば。
また、災害時にも頼れる場所としてペットシェルターなどを調べておくといいと思います。
防災対策も考えなくては……。
7・覚悟
最終的にはこれ。色々な覚悟が要ります。私自身まだ足りてない部分も多いです。私はこれまで書いてきた内容も、覚悟を問われているのだと思っています。
・猫のために環境を整える覚悟がありますか?
・猫のためにお金を使う覚悟がありますか?
・猫のために時間を用意する覚悟がありますか?
・猫のために多くの我慢をする覚悟がありますか?
そして
・自分のライフステージが変わっても、ずっと愛し続ける覚悟がありますか?
・最期まで、看取る覚悟がありますか?
・仕事などで、看取ることもできない可能性があっても暮らす覚悟がありますか?
お別れをする覚悟は難しい
私はアヴィさんの前に、2ヶ月だけ子猫と暮らしたことがあります。今のマンションに越してきてすぐに、友人の知り合いの方が保護した風邪引きの子猫。しおさんと名付けました。
風邪が少しよくなってから引き取って数日後、急に体調が悪化し、立ち上がれなくてふらつくようになり、お空にいくまでの2ヶ月間は病院通いでした。
先生には「先天性かウイルス性の脳障害」と説明され、できることはインターフェロンの注射と輸液。ごはんもたいして食べられず寝たきり状態でした。
よくなることを信じていましたが、それが叶わず、お別れを意識しないといけなくなってきた頃。私に唯一できることはこれだけだと決意したことが、
「ひとりぼっちで死なせない」
でした。
有給を使い果たし、欠勤もして、最後の最後は会社にお願いして職場に連れていきました。社会人としてはあるまじき行為です。許してくれた会社には感謝しかありません。
その初めて会社に連れていった日、しおさんはお空に行きました。
連れていったから負担になったのかもしれない、とも思いました。でもそうでなかったら、部屋でひとりぼっちで逝ったのかもしれないと考えたら、連れてきてよかった。自己満足ですが今でもそう思っています。
同じようにしろ、なんて口が裂けても言えません。当時の私の行動は多くの人に迷惑をかけました。でもきっと当時に戻っても同じことをすると思います。
だから私は在宅ワーカーとして生活できるようになりたいなと考えているのです。もちろん在宅でも迷惑をかけることはあるでしょうが、仕事のために最期に立ち会えない、ということを減らしたい。
私には「看取れない」を受け入れる覚悟が決まらずにいます。それでも最期に立ち会えない可能性があることを常に頭の片隅に入れて、精一杯、アヴィさんのことを愛そうと思っています。
まとめ
ひとり暮らしの方が猫と暮らすには、他の条件の方よりずっと猫と向き合う覚悟が必要です。
猫には貴方しかいないんです。
猫にとって
ごはんをくれるのも、お水をかえてくれるのも、撫でてくれるのも、遊んでくれるのも、トイレを掃除してくれるのも、おもちゃやベッドを用意してくれるのも、病院へ連れていってくれるのも。
基本的には貴方しかいないんです。
だから是非、家族になる猫の幸せを考えてあげてください。それができるなら、きっとひとり暮らしでも猫と暮らせます。
なでろ!尻をたたけ!なでろ!お腹はやめろ!ブラッシングしろ!毛玉ボールを投げろ!紐を振り回せ!あそべ!あそべぇぇぇ!!!