猫と災害対策。猫用非常持ち出し袋を用意してみた。

東日本大震災から10年経ち、最近また大きめの地震が増えてきている昨今。東海地震がいつ起きてもおかしくないと言われて30年以上経つ地域に住んでいる身としては日々ヒヤヒヤしています。

先日も震度3くらい揺れたので、そっと風呂に水を貯め、米を多めに炊きました……。

私もアヴィさんも無事に生き延びていることが大前提ではありますが、目下一番心配なのは「避難所生活を送ることになったとき、アヴィさんを守れるか」ということ。人間は多分どうにかなる。けどペットとして扱われるアヴィさんは?

やっておいて損しないことはやっておく。そんな気持ちでできることだけでも対策せねばと思っています。

災害発生時に起こりうる避難生活

もし災害が起きてライフラインがストップし、避難生活を余儀なくされてしまった場合。起こりうる避難生活は3つです。

1.自宅避難

ライフラインは止まったものの、家はなんとか無事であった場合。自宅を拠点に生活しますよね。

自宅ならアヴィさんも他の避難方法よりはストレスなく生活できるので、選べるなら私は自宅避難を選びます。

ただ場合によってはケージ内で生活させなければならなず、窮屈な思いをさせる可能性もあります。それでも3つの避難方法では最良だと思います。

アヴィさん幼少期はケージで留守番してたんですが、今は部屋にそのまま放牧してるので、ケージにもまた慣れさせないといけませんね……。

我が家はケージを常に出しておいて、トイレをひとつ設置した状態で解放してます。そこのトイレは使うものの、ケージ内でくつろいだりはしていないので、いざケージから出せない状態になるとストレスが凄そう。

2.車中避難

次に考えられるのは車中避難です。家では避難生活が送れない状況になってしまっても、車が無事な場合。

避難所生活と迷う部分もありますが、もし避難所がペットの同行避難を行えないような状態だったり、ペットは人間と離れた場所で管理されるような状態だったら……私は車中避難を選択すると思います。

車中避難のメリット
  • プライベートな空間の確保ができる
  • 支援の受けられる場所に楽に移動できる
  • 荷物を積んでおける
車中避難のデメリット
  • 狭い(飼い主のエコノミークラス症候群の心配)
  • 夏場冬場の車内環境が過酷
  • ペットの脱走の可能性

私が所有しているのは軽自動車なので、狭さは否めないです。でも運転スキルと維持費を考えると軽自動車でないときびしい……。

今は軽でも車中泊仕様にできる車種があるそうなので、買い換えの際にはそのあたりも視野に入れたいなと思います。

3.同行避難

自宅での生活は不可能で、車中避難も難しい……となったら避難所での生活。テレビで見るあの光景の中に自分の身を置くと考えると、かなりしんどいものがありますね…….人見知り猫見知りのアヴィさんなら尚更……。

同行避難のメリット
  • 支援物資を調達しやすい
  • 情報が入ってきやすい
  • 獣医さんの巡回時に治療を受けられる
同行避難のデメリット
  • ペットと離れて過ごさなくてはならない
  • 多くのペットと纏められるので高ストレス
  • 管理の上でのトラブルの可能性
  • お世話の際の脱走の可能性

非常時、残念ながらどうしたってペットへの支援は後回しにされてしまいます。余裕のない状況ではペットを連れていること自体が非難の対象になりかねません。

そもそもこの同行避難というものは、ペットが野生化し、救助活動や復興の妨げにならないよう防ぐためだったり、感染症が起きたりしないようにするためといった意味合いが強いのだと思います。

他にもペットを連れていけないなら、と避難をためらって命を落とす人を減らすためという理由もあるようです。

ペットも家族だから、という優しいだけの理由ではないことを肝に命じておく必要がありそうです。

自分の住んでいる自治体のHPを確認したところ、同行避難は可とありました。が、やはりペットはペットで集約管理する方針のようです。致し方ないことではありますが。

うう……それでも、できる限りこの形での避難はしたくないなぁ。というのが本音です。

猫用非常持ち出し袋を用意してみた

避難所生活は避けたい、と思っていても、それしか選択肢がない場合のことも想定しておかなくてはなりません。

私の住んでいる自治体の方針では、ペットのための物資は基本的に自分で用意してください、という感じでした。人間の物ですら不足するなか、ペットの物は後回しにされがちです。

自分の物もですが、ペットの物も最低限用意しておくのは当然必要なことだと思います。

というわけで作ってみました。アヴィさん用避難バッグ。

バッグの中身
  • ドライフード(1週間分くらい)
  • ウェットタイプのフード、おやつ
  • ステンレスの器(フード用、水用)
  • 水(軟水)
  • トイレ用折り畳みBOX
  • トイレ砂(紙砂)、ペットシーツ
  • BOSの防臭素材袋
  • 使い捨てカイロ
  • 「ねこのきもち」の付録のマットとバッグ  等

とりあえず最低限必要なものを詰め込んでみました。車中避難や同行避難の際には役立ってくれると思います。

いやほんと、何も起きないのが一番ですが!

私がよく遭遇する「用意すると使わずに終わる」現象が適用されることを祈ります。傘とかね、用意したときに限って使わないんで……

見つけた課題と買い足しておきたいもの

自宅避難、車中避難、同行避難。いずれにしても今の装備では足りないものがありました。

脱走対策アイテムです。

アヴィさんは首輪がダメな子で、装飾品の類いを何も着けていません。保護した当初はセーフティタイプ(強い力が加わると外れる)首輪をしていたんですが、いつのまにか外れていたり、ふと見ると猿轡のようになっていたり……。

留守番中に何か起こっては後悔してもしきれない!と思い、首輪は外すことにしました。

なので万一災害時に脱走してしまったら、飼い猫であることに気づいてもらえない可能性が高いのです。人見知りで、飼い主以外は警戒するような子なので……。

これは災害時に限ったことではなく、普段から考えておかなくてはいけないことだなぁと改めて感じています。マイクロチップに抵抗があるのですが、現状でできる策のひとつなので、かかりつけの病院の先生に相談してみようと思います。

ハーネス

ハーネスも購入しなくては。車中避難や同行避難の際、キャリーで過ごしてもらわないといけなくなるかもしれません。そうなると食事やトイレのためにキャリーから出す際の脱走が考えられるので、ハーネスを着けておけば危険が少しですが減ります。

ポータブルケージ

ポータブルケージも必須です。折り畳みのケージで、トイレも設置できる広さが確保できます。狭いキャリーケースで過ごさせずに済むので、ストレスが少しでも減らせる……。

まとめ

近いうちにやってくるといわれている大地震。無事に生き延びるためにも、後悔しないようにできる限りの事を考えて備えたいと思います。

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OKAKA
保護猫のアヴィさん・ざくろ・すももと暮らす、30代独身女です。おひとり+3ニャンのゆるゆるどったんばったんした暮らしぶりや、猫について勉強したこと、おひとりさまの迷走する生き方などを発信できたらと思っています。