うちの子3匹みんな保護当時猫カビに感染していました。完治までにしたことを参考にしていただければと思います。
目次
猫カビとはどんな病気?
猫カビは皮膚糸状菌症という、真菌(カビの一種)が猫の皮膚や毛に付着することで起きる皮膚疾患です。人間でいうと水虫のような病気です。
多くは顔や耳、足、背中、尻尾などに円形に脱毛し、そこにフケが出たりかさぶたができて、見て痛々しい状態になります。
猫によってひどく痒がったりすることもありますし、全く気にしない子もいます。完治までに数か月かかることもあり、他の猫に感染する可能性もあるため隔離してのお世話が必要となります。
アヴィさんは幸い痒みはなかったようでした。が、顔のカビがかなりひどく、背中もカビてカサカサしてました…
どんな猫がかかるのか
主に子猫、老猫がかかるといわれています。
我が家の場合アヴィさんもざくろ・すももも生後1ヶ月~2か月くらいに猫カビに感染しています。ちょうど離乳期でお母さん猫からもらった抗体がなくなり、免疫力が下がる時期だったのかなと思います。風邪をひきやすいのもこの頃ですね。
ざくろはとてもわかりやすく猫カビでハゲました。そして時間差ですももにもハゲが。
真菌自体は自然界に普通に存在しているものなので、免疫力の低下している状態だと感染することがあるようです。成猫でもストレスを抱えていたり、衰弱していたり、白血病などの免疫不全の病気にかかっていると猫カビに感染する可能性があります。
どのように感染するのか
先にお話しした通り、真菌は普通に自然界に存在していますので、
・空気中に漂っている真菌に感染
・土壌に含まれている真菌が靴→玄関を経て室内飼いの猫が感染
・感染した猫への接触で感染
・感染した猫をお世話した人間が他の猫に接触して感染
などが考えられます。
真菌に触れないようにするということはかなり難しいので、いかに免疫力を下げないで生活させられるかが大事かと思います。
猫カビかどうかの判断方法
私のお世話になっている病院では、ハゲた部分にブラックライトをあてて判断していました。
カビ、光るんです。最初見たとき驚きました。治ってきているかどうかもそれでわかります。使っているベッドやマットなどにもカビの胞子が付着してるか確認できるので、後に自宅用にブラックライトを購入しました。
人間にもうつる!うつったときの症状
実は猫カビは人獣共通感染症というもので、恐ろしいことに人間にもうつります。
人間に感染した場合、リングワームと呼ばれるドーナツ状の皮膚炎になり、強烈な痒みに襲われます。(「リングワーム」で検索すると感染した方の写真が出てきます。見ただけで痒くなってしまいますが、どんなものか知りたい方は検索してみてください…)
抗真菌薬での治療が必要になります。もし感染してしまった場合は皮膚科に行き、猫カビの件をお医者様にお話ししてください。
私の場合は猫カビが原因かわかりませんが、左目にものもらいの症状が出ました。市販の抗菌目薬で対応し、事なきを得ましたがお世話の際には目の粘膜など弱い部分に触れないように気を付けてください。(本当は眼科にかかった方がいいです)
これで様子を見ていたら治ってきたので病院には行かずじまいでした…
どんな治療だったか
猫カビの治療は主に3つ
①飲み薬
私がお世話になっている病院ではパルス療法という方法で1週間のうち3日連続で服用→あとは休みを3週間に渡って行いました。
最初のころはそのまま服薬させるのが難しく、粉状にしてちゅーるに混ぜて与えていました。
②塗り薬
抗真菌薬の塗り薬を朝夜2回塗っていました。が、顔周りや足はどうしても舐めてしまうため、塗るのを控えたり、薄く塗るにとどめていました。あんまり舐めてしまう場合は控えた方がいいか先生に確認した方がいいと思います。
③抗菌シャンプー
体調を見ながら週1回を目標に抗菌シャンプーを、と指示を受けました。が、実際のところアヴィさんは猫カビ以外の症状(主におなかの虫)が酷かったため、2回ほどしか洗えていません。それでも治りました。(決してそれでシャンプーしなくていいということではありません)
しないよりはマシかと思い、シャンプーシートで身体を優しく拭いたりしていましたし、部屋の環境をよくすることを頑張りました。
すももとざくろのときは結構マメに洗っていました。すももがシャンプーにもドライヤーにも動じない大物ぶりを発揮していて、個性出るなぁと感心した記憶があります。
完治までにしたこと
とにかくカビの胞子が増えないように、以下を心掛けました。
- カーペットは一時撤去し、掃除しやすい環境にする
できるかぎり掃除機をかけ、ハイターを希釈したもの(2リットルの水に対しキャップ1杯ほど)で床を拭いていました。そのためカーペットは撤去し、フローリングの面積を増やしました。
- 使っているベッド、マットなどを洗ったりこまめに除菌スプレーをする。
本猫(ほんにん)がキレイになっても、寝ているベッドが胞子まみれでは再感染の可能性もあります。
洗える場合は洗い、難しい場合は真菌にも対応できるという除菌スプレーを購入し、カーテンなどにもこまめに吹きかけていました。
このスプレーは除菌力はもちろん、消臭力にも優れているため、完治した後もリピートしています。本当に匂いが消えます…!
本当におススメです!今コロナの影響で欠品することもあるようなのですが…私は少しでもコスパをよくするために1Lの詰替を購入し、100円ショップのペットボトル用スプレーノズルを取り付けて使っています。
- 空気清浄機を稼働させる
持っていなかったのですが必要に迫られて買いました。ちょうど寒くなり乾燥する時期でもあったので、加湿機能があるシンプルなものを選びましたが、やはり空気清浄機があると気持ち的にも違う感じがしました。
まとめ:猫カビには適切な治療と、根気よく部屋の掃除をすることが必要
薬とシャンプーと掃除で、うちの場合は2か月しないくらいで治りました。
ハゲていた箇所から毛が生え始め、ブラックライトを当てても光らなくなったら完治のめやすです。しかし真菌は常に身近にありますし、もし免疫機能が低下したら再び感染する可能性もあります。健康を維持できるよう、しっかりお世話していきましょう。
うちの猫にハゲが見つかり、病院へ連れていったら猫カビと言われた!どう対応したらいい??